3.9 直腸・肛門


3.9.0 直腸、肛門とは

直腸とは、S状結腸から繋がる消化管の最後の部分です。 肛門につながり消化管が終わります。

3.9.1 位置と形、周辺関係、組織

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概要

  • 用語、名称
    • 直腸横ひだ
    • 肛門挙筋、肛門括約筋(内:平滑筋、外:骨格筋)
    • 櫛状線(歯状線)、肛門柱、肛門洞、肛門腺、肛門管
    • 内・外直腸静脈叢
    • ダグラス窩(男:直腸膀胱窩、女:直腸子宮窩)
  • 組織

    歯状線より…

    • 口側は単層円柱
    • 肛門管は非角化性重層扁平
    • 肛門は角化性重層扁平

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3.9.2 血管

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概要

血管

  • 動脈
    • 上直腸動脈:下腸間膜動脈が由来
    • 中直腸動脈、下直腸動脈:内腸骨動脈が由来
  • 静脈
    • 上直腸静脈:門脈(→肝臓)へ注ぐ
    • 中・下直腸静脈:直腸静脈叢で吻合、下大静脈(→心臓)へ注ぐ。

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3.9.3 神経

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概要

神経

  • 直腸の神経(内臓系統)
    • 副交感神経(骨盤内蔵神経)
    • 交感神経(下下腹神経叢経由)
  • 肛門の神経(体性系統)
    • 陰部神経

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組織

3.9.4 排便反射

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概要

反射とは、特定の刺激に同じ反応を不随意に返すしくみのこと。

反射の構成要素
受容器、反射中枢、効果器、求心性神経、遠心性神経

排便反射

  • 直腸伸展受容器が排泄中枢(S2~4)へ伝え、
    1. 効果器(直腸平滑筋や内肛門括約筋)へ指示
    2. 大脳へ情報が送られる(便意)

その他
排便時には腹圧をあげ、排便の補助を行ったりする。

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用語

反射
「特定の刺激に対して一定の反応を返すこと」かつ、
「意思に関わらず反応が出ること」をいう。
膝蓋腱反射が有名。

反射の構成要素 5つ

  • 受容器:刺激を感知する部分。
  • 反射中枢:刺激情報を受け取り、効果器へ指示を出す部分。
  • 効果器:中枢からの指示を受け、特定の反応を行う部分。
  • 求心性神経:受容器の受けた刺激情報を中枢へ伝える部分。
  • 遠心性神経:中枢からの指示を効果器へ伝える部分。

排便反射

  1. 直腸に便が運ばれる
  2. 直腸が膨らみ、壁が引き伸ばされる
  3. 壁にある伸展受容器が感知して、排泄中枢(S2~4)へ伝え、
    1. 排泄中枢から、直腸平滑筋や内肛門括約筋(効果器)へ、排泄に働く指示が出される。
    2. 排泄中枢から、大脳へ情報が送られ、便意が意識される。