3.5 食道


3.5.0 食道とは

食道とは、のどと胃を繋げる管のことです。

3.5.1 かたちと区分

動画

概要

  • 食道の区分
    • 頚部食道
    • 胸部食道
    • 腹部食道

  • 生理的狭窄部
    • 輪状軟骨部(C6)
    • 大動脈部(T4)
    • 食道裂孔部(T10~11)

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食道の区分

食道自体は単なる管です。
まわりのつくりの特徴から幾つかの部分に分けています。
病気などのときに区分けされていたほうが便利ですよね。

  • 頚部食道

    輪状軟骨下端~胸骨柄上端まで

  • 胸部食道

    胸骨上端~横隔膜まで

  • 腹部食道

    横隔膜~胃の噴門まで

食道の生理的狭窄部

食道にはいくつか内径が狭まっている部分があります。
周辺の臓器やつくりの関係で狭くなっていて、生理的狭窄部といいます。

  • 輪状軟骨部

    C6の高さ、切歯から約15cm

  • 大動脈部

    T4の高さ、切歯から約25cm

  • 食道裂孔部

    T10~11の高さ、切歯から約40cm

3.5.2 まわりとの位置関係

動画

概要

周辺構造のポイント

  • 気管
  • 迷走神経(反回神経)
  • 大動脈(弓)
  • 心臓
  • 横隔膜

縦隔のミッチリした中を通る。

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周辺のつくり、関係

気管

上部では前方に気管がある。 気管の分岐部から下は無い。

迷走神経(反回神経)

迷走神経の枝である反回神経が食道と気管の間を走る。 反回神経は声帯の動きを担当しています。

大動脈

気管分岐部のあたりで、前から回り込むように食道にからむ。 食道下部では食道の後ろに位置する。

心臓

食道の下部で前側に位置する。

横隔膜

胸部と腹部を区分けする肉の壁。食道が通る穴は食道裂孔。

3.5.3 組織、筋肉

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概要

組織

  • 上皮:重層扁平上皮
  • 筋層:上1/3は骨格筋、中1/3は混合、下1/3は平滑筋
  • 下部から粘膜腺が増えてくる

筋肉

下部食道括約筋(下部食道昇圧帯)

レイマー三角と憩室

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組織

食道上皮は非角化性の重層扁平上皮です。

3.5.4 血管支配

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概要

血管

  • 上1/3:下甲状腺動脈・静脈
  • 中1/3:食道動脈・奇静脈
  • 下1/3:左胃動脈・左胃静脈

静脈は食道下部で、食道静脈叢をつくる。

奇静脈は上半身と下半身の経路を繋ぐ役目もある。

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3.5.5 神経

動画

概要

神経 ポイント

  • 副交感神経(迷走神経)
  • 交感神経

食道に絡みつき食道神経叢を作る。

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神経