2.3.0 神経組織とは (概要)
4大組織のうちのひとつです。
神経組織は、指示を臓器や筋肉に伝えたり、
変化を感知してその情報を伝える役割があります。
電気をつかって伝えます。
神経組織には、神経細胞(=ニューロン)と、
神経膠細胞(=グリア=グリア細胞)に分けられます。
4大組織のうちのひとつです。
神経組織は、指示を臓器や筋肉に伝えたり、
変化を感知してその情報を伝える役割があります。
電気をつかって伝えます。
神経組織には、神経細胞(=ニューロン)と、
神経膠細胞(=グリア=グリア細胞)に分けられます。
動画
概要
神経組織
テキスト版
神経組織の細胞は2つのグループがあります。
神経細胞と、神経膠細胞です。
電気の流れは細胞体→軸作→神経終末です。
他の細胞から電気を受ける場合、樹状突起と呼ばれる細胞体の突起部分に
他の神経細胞の終末が連絡していて、電気を受けます。
<中枢神経系のグループ>
<末梢神経系のグループ>
動画
概要
つくりでの分類方法
役割での分類方法
テキスト版
脳神経は左右12対あり、それぞれに名前が付いています。
脊髄神経は左右31対あり、背骨の高さで指しますが、
末梢にいくほど枝分かれして枝分かれした先は名前が付いています。
動画
概要
自律神経は、体の恒常性(ホメオスタシス)を保っています。
恒常性を保つ方法として、フィードバックシステムを使っています。
テキスト版
自律神経は、呼吸・循環・体温など、体の状態を一定の範囲に保つように働いています。
これを恒常性(ホメオスタシス)の維持といいます。
どうやって一定に保っているのかというと、フィードバックというしくみを使っています。
フィードバックシステムは体の調節だけでなく、いろんなところに使われています。
たとえば、暖房を25度に設定していて部屋が20度だったら暖房が働きます。
26度になれば、暖房が切れます。
設定温度で一定に保たれるようになっています。
このコントロールにフィードバックが使われています。
フィードバックの構成には、
があります。そして、
が必要です。
エアコンで言えば、室温の感知部分があって、
その情報をエアコンのコンピューターに伝えます。
コンピュータは設定温度と比べ、25度未満なら暖房を働かせ、
25度以上なら暖房を弱めたり切る、ということです。
これを一般化すると、
モニタリングの値が、基準より多ければ原因を少なくし、
基準より少なければ原因を多くするように、
調節中枢が効果器へ指示をだす、となります。
この一連のサイクルがフィードバックシステムです。
結果を次の始めに持ってきて調節します。
経営や仕事におけるPDCAもフィードバックです。
動画
概要
自律神経=交感神経+副交感神経
交感神経 → 活動、消費、環境へ対応
副交感神経 → 休息、貯蓄、回復・成長
自律神経における求心性神経
テキスト版
交感神経にも副交感神経にも求心性神経があります。
交感神経求心路は、主に内臓の痛覚を伝えます。(虫垂炎初期など)
副交感神経求心路は、主に内臓の感覚を伝えます。(血圧など)
情報を伝えるとき、幾つかの神経細胞を乗り継いで伝えます。
求心性神経の場合、1つ目に伝える神経を一次ニューロン、
2つ目、3つ目に伝える神経を2次ニューロン、3次ニューロンといいます。
内臓の痛覚情報をつたえる神経は、
途中から体の痛みを伝える神経と同じです。
これによって、内臓からの痛みを体からの痛みと認識する現象があります。
これを関連痛といいます。
有名な関連痛は、尿管結石や心臓の痛みがあります。
尿管結石は太もも(特に内側)、
心臓は頸や肩の痛みとして感じることがあります。
動画
概要
交感神経 | 副交感神経 | |
---|---|---|
働き | 全身性 | 局所的 |
切り替わり時間 | 長時間 | 短時間 |
局在(高さ) | T1~L2 | Ⅲ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ,S2~4 |
神経節 | 椎前神経節、交感神経幹 | 終末器官の近く |
神経伝達物質 | ノルアドレナリン(例外あり) | アセチルコリン |
テキスト版
危機への対処中などに急に効果が切れてしまっては困ります。
また、急に対処が必要なときにサッと切り替わらないと困ります。
そのため、交感神経は興奮しやすく効果が切れにくくなっています。
末梢神経として出てくる脊髄レベル(高さ)は胸椎1番から腰椎2番の間です。
神経細胞の乗り継ぎ場所は、椎前神経節や交感神経幹です。
神経伝達物質はノルアドレナリンです。
急な危機への対処のとき、ダラダラしていては困ります。
そのため、パッと効果が切れるようになっています。
末梢神経として出てくる脊髄レベルは、仙椎2~4番です。
神経細胞の乗り継ぎ場所は、目標の器官の近くです。
神経伝達物質はアセチルコリンです。