2.3 結合組織


2.3.0 結合組織とは (概要)

4大組織のうちのひとつです。

結合組織は、さまざまな形をとります。
事実か不明ですが、他の組織に該当しないものを全部まとめて結合組織に分類したようだ、
と言っていた人がいました。
そんな話が納得できる位いろいろな構造と機能を持ちます。

たとえば、
他の結合組織と接着して支持を強化する、
臓器を保護したり膜などで区分けする、
エネルギーを貯蔵する、
液性結合組織によって体内の物質運搬をしたり免疫応答の場となる、
...などです。

2.3.1 細胞

動画

概要

結合組織

  • 細胞成分
    • 線維芽細胞
    • 脂肪細胞
      • 白色脂肪細胞
      • 褐色脂肪細胞
    • 単球(≒組織球、マクロファージ)
    • リンパ球
      • Tリンパ球
      • Bリンパ球(≒形質細胞)
    • 白血球
      • 好中球
      • 好酸球
      • 好塩基球
    • 赤血球
    • 血小板
    • 肥満細胞
  • 基質成分(※次回)

テキスト版

結合組織の細胞

結合組織の細胞は沢山あって、分類の仕方もいくつかあります。
ここでは結合組織の概要として、代表的なものを取り上げています。

詳しくは免疫系のところでやります。


固定細胞

線維芽細胞
からだを支えたり、保持・保護する線維や成分を合成する細胞。
たとえば、「骨芽細胞」など、いる場所の組織の名前を冠して指すことも多い。
白色脂肪細胞
脂肪を溜め、エネルギーを貯蓄したり、
脂肪層をつくり体温の保温や組織の保護をする。
褐色脂肪細胞
エネルギー消費に働き、産熱することで体温の保持に働く。
肩甲骨の間など限られた分部に存在する。加齢と共に減少する。

遊走細胞

単球
免疫系の細胞。血液中に存在して、体中をパトロールしている。
組織の中に入ると、組織球もしくはマクロファージと名前を変える。
(組織によっていろんな名前になる)

異物を手当たり次第に取り込み、分解して、(貪食という)
特徴になる部位を取り出して周りの免疫系細胞に知らせる。(抗原提示という)
抗原提示細胞のひとつ。
リンパ球
免疫系の細胞。Tリンパ球とBリンパ球(≒形質細胞)など種類がある。
抗原提示を受け、その異物に特化した抗体という物質を作ったり、
異物の排除に働く。
白血球
免疫系の細胞。好中球、好酸球、好塩基球がある。
細菌の貪食をする。
感染症(風邪など)になると、数が増える。
好酸球や好塩基球は、寄生虫やアレルギーに関与するようです。
血小板
血液にある細胞。外傷などのとき、血を固め血液の喪失を防ぐ。
赤血球
血液にある有名な細胞。酸素を運ぶ役割をする。
肥満細胞(=マストセル、マスト細胞)
ヒスタミンを放出し、アレルギーに関与する。

2.3.2 細胞外基質

動画

概要

結合組織

  • 細胞成分(※前回参照)
  • 基質成分(=細胞外基質=細胞外マトリクス)
    • 繊維成分
      • 膠原線維(コラーゲン線維)
      • 弾性線維
      • 細網線維
    • 無定形質
      • ヒアルロン酸
      • プロテオグリカン
      • グルコサミノグリカン
        (コンドロイチン硫酸、ケタラン硫酸など)

繊維成分と無定形質の比率でいろんな場所の結合組織の特徴がきまる。

テキスト版

細胞外基質

線維成分

線維は3種類あります。
膠原線維、弾性線維、細網線維です。

膠原線維(コラーゲン線維)
コラーゲン線維は体中にありますが、骨に多いです。
骨の頑丈さを作っています。
線維の太さによってタイプが分けられ、種類が沢山あります。
革のベルトはしっかりしていますが、この線維によるものです。
弾性線維
弾力のある線維です。肺や大きな血管に多くあります。
弾性線維によって肺が膨らんでしぼむ動きができたり、
心拍の合間にも血圧の維持ができます。
細網線維
リンパ節などにあって、リンパ液をろ過する網の役割をしています。

無定形質

無定形質は、保水や化学反応の場を提供する役目があります。

プロテオグリカン凝集体
ヒアルロン酸を軸に、リンカー蛋白を介してプロテオグリカンが付いたもの。
プロテオグリカンは、コア蛋白にグルコサミノグリカンが付いたもの。
グルコサミノグリカンは、コンドロイチン硫酸やケタラン硫酸などの総称名。

2.3.3 分類と具体例

動画

概要

結合組織の分類

(補助的に説明しているだけで、聞き流して大丈夫です)
  • 疎性結合組織(広義)
    • 疎性結合組織(狭義)
    • 脂肪組織
    • 細網組織
  • 密性(密線維性)結合組織
    • 規則的
    • 不規則

    • ※以下次回へつづく

テキスト版

<疎性結合組織(広義)>
疎性結合組織(狭義)
繊維成分や細胞成分からなる。
保護や強度をつけたり弾力性が出る。
代表例は、皮下組織や消化管の粘膜固有層。
脂肪組織
脂質を蓄えて水風船のように膨らんだ脂肪細胞からなる。
保温やエネルギー貯蓄、腎臓周辺などは臓器を支える役目もある。
褐色脂肪細胞は新生児の体温保持に重要な役割を持つ。
代表例は皮下組織、心臓や腎臓周囲、眼球後方など。
細網組織
細網細胞や細網線維から成る。
代表例は、リンパ節。
リンパ節では網目状の構造を作ってリンパ液をろ過して微生物を処理する。

<密性結合組織>(密線維性結合組織)
規則的緻密結合組織
規則的に平行して線維が走る。
豊富な膠原線維と線維芽細胞からなる。
代表例は、筋を骨に強固に繋ぐ腱や靭帯。何かを強固に繋ぐ。
不規則緻密結合組織
非常に入り組んだ膠原線維からなる。
強度を高める。
代表例は真皮や筋膜

2.3.4 具体例のつづき

動画

概要

結合組織の分類つづき

(補助的に説明しているだけで、聞き流して大丈夫です)
※前回参照
  • (密性結合組織つづき)
    • 弾性組織
  • 液性結合組織
  • 軟骨
    • ガラス軟骨
    • 線維軟骨
    • 弾性軟骨

テキスト版

(密性結合組織つづき)
弾性組織
弾性繊維と線維芽細胞から成る。
伸展性や弾力性を与える。
代表例は、肺や大動脈。

<液性結合組織>
血液
血漿と、細胞成分(赤血球、白血球、血小板)から成る。
血管内と心臓内を満たす。
赤血球は酸素と二酸化炭素を運ぶ。
白血球は貪食や免疫に関わる。
血小板は血液凝固に関わる。

<軟骨組織>
硝子軟骨
基質成分と軟骨細胞からなる。
見た目はつるつるしてやや青白いので、綺麗。
関節の表面を滑らかにして、関節動作に適応させる。
代表例は関節、肋軟骨
線維軟骨
膠原線維の束と軟骨細胞からなる。
支持と強度を与える。
代表例は椎間円板(椎間板)と恥骨結合。
弾性軟骨
弾性繊維と軟骨細胞からなる。
弾力のある軟骨になるので、形を一定に保つようになる。
代表例は耳(耳介)。

<骨組織>
骨組織
石灰化した細胞外気質と骨細胞からなる。
体を支え、保護し、運動の